大学時代の後輩とぶらぶらドライブしていた時のことだ。
ちなみに私は免許を持っていないので(免許は車どころか、
原付も持っておらず、パスポート、保険証すら持っていない
私は自己の証明をする術がない)
運転は後輩である。
夕暮れに染まる都会のハイウェイを2人の10年来の共通の
趣味であるモーニング娘のヒットナンバーをBGMに走らせていると
「なんか風俗でも行きたい気分ですねー」と
モーニング娘が紡ぎだすビートに肩を揺らしながら後輩が言うので
「そーだなー」と私が答えると
「でも最近はもう大概の風俗は飽きちゃったんですよ」
「ほー、まあ、俺もそうだな」
と、後輩が飽きるほど風俗に行く金を持ってることに驚嘆しながらも
先輩としての威厳を保ちながら同意した。
(ちなみに私は風俗は年3回、指名なしである。)
「おしっことかいいですよね」
と突然の性癖発表に私は戸惑いながら
「え?おしっこ」
「エロビデオとかであるじゃないですかー」
「あー、あれはいいな、目の前で放尿してるとこ見たら興奮
するだろーな」
「違いますよー、ボクがするんですよ」
「え?」
「ブリーフとか履いてる状態でお漏らしするとこを見られたいですねー、
できれば、縛られている状態で、いいなー、興奮するなー」
「・・・そう」
その後、トリップ状態になった後輩を私は止めることができなかった。
ちなみに私が彼と知り合いになって10年、彼に彼女がいたことはない。
そんな男2人のドライブの話である。
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